「美容院、そろそろ行かなきゃな…」と思いつつ、ついつい鏡の前でハサミを手にしてしまった。
そんな経験、意外と多くの人がしているのではないでしょうか。
少し気になった毛先や前髪。
「このくらいなら自分で切れるかも」と軽い気持ちで始めたセルフカット。
いざやってみると、思ったより難しかったり、うまくいったようで微妙に納得できなかったり…。
そしていちばんの悩みどころは、その後の美容院。
「これって美容師さんにバレるかな？」
「変なふうに思われたらどうしよう…」と、ちょっと気まずさを感じる方もいるかもしれません。
でも、セルフカットが悪いわけではありませんし、うまく活用すれば日常のお手入れにもとても便利です。
大切なのは、セルフカットとうまく付き合うこと。
そして、美容院でも気持ちよく過ごせるようなちょっとしたマナーやコツを知っておくことなんです。
この記事では、セルフカットをしてしまった後でも気まずくならないための美容院マナーを、わかりやすくお伝えしていきます。
セルフカットの魅力と悩み
セルフカットを選ぶ理由とその背景
最近、「自分で髪を切ってみた」という人、実は増えていますよね。
コロナ禍をきっかけに美容院に行く回数が減った方も多く、自宅で気軽に髪を整える「セルフカット」がちょっとしたブームになりました。
忙しくて時間が取れない。
美容院がちょっと苦手。
節約のため。
こんな理由で始めた人もいるのではないでしょうか。
SNSや動画サイトでも、「前髪セルフカットのやり方」「簡単！毛先の整え方」などの情報がたくさん出てきます。
道具もネットで簡単に手に入りますし、自分のペースで髪を整えられるのは大きな魅力です。
でもその一方で、「やってみたけど、なんか変…」「美容院に行きづらくなった」そんな声もよく聞かれます。
セルフカットのメリットとデメリット
セルフカットの良いところは、やっぱり手軽さ。
好きなタイミングでできるし、お金もかからない。
特に前髪だけ切りたいときや、ちょっと整えるだけなら便利ですよね。
一方で、鏡を見ながらの作業には限界があります。
後ろ髪が見えにくかったり、左右対称にするのが難しかったり。
結果、「切りすぎた」「形が変」といった失敗もつきものです。
特に段差や毛量のバランスなど、プロならではの技術が必要な部分はセルフではなかなか難しいもの。
失敗を重ねてから、美容院に駆け込むことになってしまうケースも少なくありません。
セルフカットの失敗事例と学び
よくある失敗としては、
• 前髪を濡らしたまま切って、思ったより短くなった
• 左右の長さがちぐはぐ
• すきバサミを使いすぎて、スカスカになってしまった
• 後ろ髪のラインがガタガタ
などがあります。
こうした経験をした人が、美容院に行くとき「怒られるかも…」「笑われそう…」と不安になる気持ちも、よくわかります。
でも安心してください。
美容師さんたちは、毎日のようにこうしたケースを見ていますし、何よりプロです。
大切なのは、失敗したときにどう対応するかです。
美容院でのマナーと注意点
美容院でのセルフカット体験をどう伝えるか
「自分で切ったんですが…」と正直に伝えるのは、ちょっと勇気がいりますよね。
でも、隠してしまうとかえって直しにくくなってしまいます。
例えば、「前髪を少しだけ切ったら短くなっちゃって…」とか、「毛先を整えようとしたんですけど、うまくいかなくて…」など、軽く説明するだけでOKです。
無理に理由を詳しく言わなくても大丈夫。
美容師さんは髪を見れば、だいたいのことは察してくれます。
美容師との会話：セルフカットの本音
美容師さんも人間です。
お客様との会話の中で、「セルフカット、最近多いですよ」とか、「やってみたくなる気持ち、わかりますよ」と声をかけてくれる方もたくさんいます。
実際に、「よくがんばりましたね」と言われてホッとした、という声も。
緊張するかもしれませんが、正直に話すことで、スムーズに直してもらえるきっかけにもなります。
美容院で怒られないための対策
一番大事なのは、「セルフカットしたから怒られる」という思い込みを捨てること。
美容師さんは、仕上がりを一緒に整えていくパートナーです。
上手くいかなかった部分を伝えたり、困っている点を素直に相談したりすることで、安心して施術してもらえます。
もし不安なら、予約時に「セルフカットでちょっと失敗してしまって…」と一言添えるのもおすすめ。
お店側も、対応しやすくなりますよ。
セルフカットを美容院で直してもらう方法
失敗した髪型をどう修正してもらうか
修正してもらいたいときは、どこが気になっているのかを明確に伝えましょう。
「ここが短すぎるのが気になる」
「左右のバランスを整えたい」
「毛先の重さをなんとかしたい」
など、具体的なポイントを言うことで、美容師さんも対処しやすくなります。
写真があると、よりスムーズです。
「こういうイメージにしたかった」などの参考画像を用意しておくと、イメージの共有がしやすくなります。
美容院に行く前の準備と予約のポイント
セルフカットの後に美容院を予約するなら、少し間を空けるのがベターです。
切りすぎた部分が少し伸びた方が、修正の幅も広がります。
また、ネット予約の際は、「カット＋修正希望」「セルフカット後の調整」といったメニューを選べる場合もあります。
コメント欄に一言入れておくと、当日安心です。
担当美容師に相談する際の注意事項
はじめての美容師さんの場合は、セルフカットの旨を最初に伝えるようにしましょう。
「変に思われたらどうしよう」と思う必要はありません。
むしろ、「自分なりに頑張ってみたんですけど…」と、謙虚な姿勢でいると、丁寧に対応してもらえることが多いです。
セルフカットを上手にこなすための方法
自宅でのセルフカットの基本テクニック
セルフカットを成功させるには、基本を知っておくことが大切です。
まずは、髪は乾いた状態で切るのがおすすめ。
濡れていると長さがわかりにくく、乾いたときに「短すぎた！」という失敗につながります。
また、一度にたくさん切らず、少しずつカットすること。
ハサミは髪専用のものを使い、手元が見やすい明るい場所で作業しましょう。
前髪のセルフカットに挑戦しよう
前髪だけなら、セルフカット初心者でもチャレンジしやすいです。
真っ直ぐ切るのではなく、少しずつ斜めにハサミを入れる「縦切り」がおすすめ。
毛先が自然になじんで、失敗しにくくなります。
少し長めに残しておくと安心です。
仕上げにコーム（くし）で整えるだけでも、印象がかなり変わりますよ。
セルフカラー・ブリーチの注意点
カラーやブリーチは、ムラになりやすいので要注意です。
特に後頭部など、見えにくい部分は塗り残しが出やすくなります。
セルフで行う場合は、必ず説明書をよく読み、時間をしっかり守ること。
痛みやかゆみがある場合はすぐに中止しましょう。
髪が傷んでしまった場合、美容院でのトリートメントやカラー修正が必要になることもあります。
無理せず、プロに任せることも検討してみてください。
セルフカットとサロンの併用
美容師さんとのコミュニケーション術
美容師さんと信頼関係を築くことが、セルフカット成功の近道です。
「次は前髪だけ自分で切ってみてもいいですか？」など、相談しながら進めると良い関係が築けます。
「セルフでここまでできたら、あとはサロンで微調整」という使い方も◎。
プロのアドバイスを受けながら、自分に合ったスタイルを見つけていきましょう。
複数回の美容院訪問を経て得られる効果
定期的に美容院でカットしてもらうと、髪のベースが整いやすくなります。
すると、自宅でのカットも成功しやすくなるんです。
プロにラインを作ってもらい、日常はそのラインをキープするイメージ。
この「ベースを整えて、セルフでメンテナンス」という方法は、時間もお金もバランスよく使える理想の形かもしれません。
サロンでのセルフカットの失敗を減らすコツ
一度プロにしっかり整えてもらうと、セルフカットの失敗がぐっと減ります。
また、どのハサミを使うか、どの部分を切っていいか、アドバイスをもらえることもあります。
「どうしてもこの毛先だけ気になる」というときも、自分でやるよりは美容院で数分で解決することも。
セルフとプロ、うまく使い分けていきましょう。
まとめ
セルフカットは便利だけど、万能ではありません。
ちょっとしたお手入れや前髪の調整にはぴったりですが、全体のバランスやカラーなどはプロにお願いするのが安心です。
どちらか一方に偏らず、上手に使い分けていくことが大切です。
美容師さんはあなたを責める人ではなく、助けてくれる人。
気軽に相談して、自分にぴったりの髪型を一緒に見つけていけたら素敵ですね。
