ほくほくとした甘みが魅力のさつまいも。
でも、中には「繊維が多くてちょっと食べにくいかも…」と感じるものに出会うこともありますよね。
蒸しても、焼いても、どこか筋っぽかったり、口に残るような食感になってしまったり。
せっかく買ったのに、どう使おうか悩んでしまった…そんな経験、ありませんか?
実は、繊維の多いさつまいもも、ちょっとした工夫とアイデアで、とってもおいしく活用できるんです。
ポイントは「切り方」「加熱のしかた」「合わせる食材」。
難しいテクニックは不要で、すぐに試せる方法ばかりです。
この記事では、繊維だらけのさつまいもを無駄なくおいしく使いこなすためのコツやレシピを、たっぷりご紹介します。
今日の献立のヒントに、ぜひお役立てくださいね。
繊維だらけのさつまいもとは?
さつまいもが持つ独自の風味と食感
繊維の多いさつまいもは、食感が少し固めで、時に“筋がある”ような印象になることがあります。
「蒸してもなめらかにならない」「つぶしてももそもそしている」なんて感じたら、それはきっと繊維がしっかりしている証拠。
ですが、この繊維質があるからこそ、サラダのシャキッと感に活かせたり、スープにした時の“とろみ”のベースになったりします。
食感の主張が強い分、味付け次第でしっかり存在感のある一品になるのが、このタイプのさつまいもの良さとも言えるんです。
繊維だらけのさつまいもを使った料理アイデア
さつまいもを使用したスープレシピ
繊維が多くてゴワつきがちなさつまいもは、スープにするとぐっと扱いやすくなります。
加熱して柔らかくし、ミキサーやブレンダーでなめらかにすれば、口あたりもまろやかに。
《さつまいものクリームスープ》
【材料】
• さつまいも(中)…1本
• たまねぎ…1/2個
• バター…10g
• 水…300ml
• 牛乳または豆乳…200ml
• 塩…少々
【作り方】
1. さつまいもは皮をむいて輪切りに、玉ねぎはうすくスライスしておきます。
2. バターを鍋に入れ、玉ねぎを香りよく炒めていきます。ふんわりしてきたら、さつまいもと水を加えてコトコト煮ていきます。さつまいもがしっとりとやわらかくなるまで、丁寧に加熱しましょう。
3. 火を止めたら、ミキサーでとろとろにし、牛乳を加えてもう一度温めます。
4. 最後に塩をふんわりひとつまみ。味を見て、おいしさの仕上げをしたらできあがりです。
繊維が気になる場合は、ざるでこすとさらになめらかに仕上がります。
さつまいもサラダの作り方
「繊維があってちょっと固い…」そんなさつまいもは、食感を活かしてサラダにぴったり。
しっかり加熱しても形が崩れにくいので、ポテトサラダ風にもアレンジしやすいんです。
《さつまいもとりんごのデリ風サラダ》
【材料】
• さつまいも…1本
• りんご…1/4個
• レーズン…大さじ1
• マヨネーズ…大さじ2
• レモン汁…少々
【作り方】
1. さつまいもは角切りにして、やわらかくなるまで茹でるか蒸します。
2. りんごは薄切りにして、レモン汁を少しかける。
3. 材料をすべて混ぜて完成。
繊維があっても、角切りにすれば気になりません。
甘さとシャキシャキ感が楽しい、やさしい味わいのサラダです。
さつまいもを使ったスイーツのおすすめ
おやつにするなら、繊維の多さは裏ごしや加熱で工夫してカバーしましょう。
ペースト状にしてしまえば、どんなお菓子にも使えます。
《さつまいも蒸しパン》
【材料】
• さつまいも…1/2本(皮をむいて角切り)
• ホットケーキミックス…100g
• 牛乳…80ml
• 卵…1個
• 砂糖…小さじ1(お好みで)
【作り方】
1. さつまいもはレンジでやわらかくし、半量はマッシュして生地に混ぜ、残りはトッピングに。
2. 材料を混ぜて耐熱カップに入れ、レンジで加熱(600Wで2~3分)。
ふんわりやさしい味で、朝食にもぴったりです。
繊維の多いさつまいもでも、マッシュしてしまえば食べやすさアップ。
簡単!さつまいも料理の時短テクニック
繊維の多いさつまいもは、ちょっと固く感じることもあるので、加熱時間をしっかりとることがポイントです。
時短アイデア例
• 輪切りにしてからレンジでチン(ラップをして600Wで4~5分)
• 炊飯器で一緒に炊いて加熱
• 蒸してから冷凍保存しておく(お弁当や朝食にそのまま使える)
特に電子レンジで温める方法は、手軽にやわらかさを引き出せるのでおすすめ。
「今日あと一品ほしいな」という時にも活躍します。
繊維だらけのさつまいもを活用するための保存方法
さつまいもの正しい保存法と注意点
さつまいもは、冷蔵庫に入れると低温で傷んでしまいやすい野菜です。
保存の基本は、風通しのよい常温の場所。
ポイント
• 新聞紙に包んでかごや段ボールに入れる
• 15~20度の涼しい場所で保存
• 湿気がこもらないよう注意
カットしたさつまいもは、ラップで包んで冷蔵庫へ。2~3日以内に使い切りましょう。
冷凍保存のメリットと手順
さつまいもは、加熱してから冷凍すれば保存がぐっと楽になります。
繊維が多いタイプも、冷凍することで食感が柔らかくなり、調理もしやすくなります。
手順
1. 蒸すorレンジで加熱
2. 角切り、輪切り、マッシュなど使いやすい形にカット
3. 冷ましてからラップ+ジップ袋で冷凍
使い方の例
• みそ汁の具に
• スープにとろみを出す材料に
• パンケーキや蒸しパンの生地に混ぜ込む
一度にたくさん買っても、冷凍しておけば安心です。
繊維だらけのさつまいもを取り入れる生活のヒント
日常生活でさつまいもを簡単に活かす方法
普段の食事に少しずつ取り入れることで、さつまいもはもっと身近になります。
たとえば、
• 白ごはんと一緒に炊いて「さつまいもごはん」に
• みそ汁の具材として追加する
• パンやクッキーの生地に混ぜて焼き上げる
• 薄切りにして油で揚げれば簡単おやつチップス
冷凍しておいたさつまいもがあると、すぐ使えるのも便利です。
エコでヘルシーな食事の提案
皮まで使えるさつまいもは、ごみを減らしたいときにも役立ちます。
皮をよく洗って、油で揚げれば「パリパリの皮チップス」に。
また、細かく切った皮を野菜炒めやきんぴらに加えるのもおすすめです。
ほんのひと工夫で、ムダなくおいしく活用できます。
繊維だらけのさつまいもを使う際の注意点
繊維が多いさつまいもは、調理の仕方を間違えると、かたくて食べにくく感じることもあります。
次のような点に気をつけてみてください。
• 皮が固く感じる場合は、厚めにむく
• 筋っぽいと感じる部分は、取り除いてから調理する
• 時間があるときは、じっくり蒸すor煮るのがベスト
また、初めて食べる品種のさつまいもは、まず少量調理して食感や甘さを確認すると安心です。
まとめ:繊維だらけのさつまいもを楽しむために
少し扱いづらく感じる“繊維の多いさつまいも”ですが、
コツさえつかめば、毎日の料理にしっかり役立ってくれる素材です。
スープ、サラダ、おやつ、そしてごはんのお供まで。
アイデアしだいでいろんな料理に活かせます。
皮も実も、冷凍も加熱も、ムダなく使えてとっても優秀。
ちょっと硬め、ちょっと筋っぽい…そんなさつまいもも、
きっとあなたの食卓の頼れる味方になりますよ。
どうぞ、今日のキッチンに取り入れてみてくださいね。