牛肩ロースかたまりを柔らかくする簡単レシピ集

料理・食べ物

牛肩ロースのかたまり肉。お肉の旨みがギュッと詰まっていて、焼いても煮込んでも美味しく仕上がる、実はとっても魅力的な食材です。

でも、そのまま焼いてしまうと固くて噛み切れない…なんて経験、ありませんか?

実は、ちょっとした調理の工夫で、牛肩ロースも驚くほど柔らかく仕上がるんです。この記事では、家庭でできる簡単な方法から、少し手間をかけたごちそうレシピまで、たっぷりご紹介します。

牛肩ロースかたまりを柔らかくする方法

牛肩ロースかたまりの特徴と選び方

牛肩ロースは、牛の肩から背中にかけての部位。赤身が多く、脂は適度に入っていて、焼くと香ばしく、煮込めばコクのあるスープに。筋がやや多いのが特徴ですが、これが逆に、時間をかけて加熱することでとろけるような食感に変わります。

選び方のポイント

• 表面が乾いていない
• 色が明るく鮮やかな赤
• 脂が白く、しっとりしている
• 表面にべたつきがない

特売のお肉でも、下処理と調理法次第で見違えるように美味しくなるので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。

柔らかくするレシピの基本

固い肉は火加減と加熱時間がすべて。以下のようなアプローチをとることで、驚くほどの柔らかさに変わります。

• 長時間煮込む
メリット:繊維がとけてホロホロに
向いている料理:シチュー、カレー

• 圧力鍋
メリット:時短でとろとろ
向いている料理:角煮風、煮込み

• 低温調理
メリット:しっとりジューシー
向いている料理:ローストビーフ

• フライパン
メリット:時短&香ばしさ
向いている料理:ステーキ風、炒め物

• マリネ・炭酸
メリット:手軽に下処理
向いている料理:焼き料理全般

 

圧力鍋を使った柔らかい牛肩ロースのレシピ

圧力鍋の選び方

圧力鍋を使うと、牛肉の繊維が短時間でほぐれ、ほろっと崩れるほど柔らかくなります。選ぶ際は、安全弁がしっかりしていて扱いやすいモデルを。

おすすめのタイプ

• ガス対応:加圧が早く、パワフル
• 電気式:ボタンひとつで安心、予約調理も◎
• IH対応:多用途に使えるので便利

加熱時間の目安

牛肩ロースは繊維がしっかりしているため、加圧は20~30分が目安。料理によって微調整してください。

• ビーフシチュー
加圧時間:25分
自然放置時間:15分

• カレー
加圧時間:20分
自然放置時間:10分

• 角煮風
加圧時間:30分
自然放置時間:20分

高圧で一気に柔らかくなりますが、急冷すると肉が締まってしまうこともあるため、自然放置がポイントです。

調理のポイント

• 下ゆでや焼き色を先につけることで臭みが取れ、香ばしさがプラス
• 調味料は最初から濃くせず、仕上げに加えることで味がぼやけない
• じゃがいもなど煮崩れしやすい具材は、別茹でしてあとから合流

 

ローストビーフとしての楽しみ方

牛肩ロースの下準備

肩ロースでローストビーフ?と思われるかもしれませんが、しっかり下処理すればサーロインにも負けない味わいに。筋を切る、脂を落としすぎない、常温に戻す。この3つがカギです。

おすすめの味付け

• 塩・こしょう+ローズマリー
• ガーリックペッパー+オリーブオイル
• 醤油麹で一晩マリネ(和風テイスト)

絶品ローストビーフの作り方(応用編)

低温調理器を使えば、さらにワンランク上の仕上がりに。
袋に入れて、60~65℃のお湯で2時間放置。その後、焼き目をさっとつけるだけで、レストランのような食感に。

付け合わせにおすすめのソース

ソース次第でローストビーフの印象がガラッと変わります。

• 【洋風】バルサミコ+赤ワインソース
• 【和風】おろしポン酢+ゆず胡椒
• 【中華風】ねぎソース(ごま油・しょうゆ・酢・長ねぎ)

 

煮込み料理で柔らかくする方法

牛肩ロース煮込みの基本材料

煮込みには、赤ワインやトマトベースが定番ですが、和風の煮物にも相性抜群。醤油やみりんとの組み合わせで、ご飯に合う味になります。

おすすめ具材

• 玉ねぎ(甘みを出す)
• セロリ(香りがアップ)
• マッシュルーム(うまみ成分が多い)

玉ねぎやニンニクの利用法

玉ねぎは細切りしてじっくり炒めることで、とろけるような食感に。にんにくは刻まずに丸ごと使うことで、香りがやさしくなります。

時間設定のコツ

煮込みすぎると煮崩れしてしまうため、途中で火を止めて余熱調理を活用するのも手。2~3回に分けて火を入れると、驚くほど柔らかに。

 

フライパンで簡単に楽しむ

フライパン調理のメリット

調理時間が短いので、平日の夕飯にもぴったり。下処理(炭酸漬けやマリネ)をしておけば、さらに柔らかく仕上がります。

焼き色の付け方

お肉を焼く前にしっかり水気を取ることが大切。表面が乾いている方が、こんがりと焼き色がつきやすいです。

しっとり仕上げるためのテクニック

• 火加減は中火で焼き始め、弱火で仕上げる
• 焼いたらアルミホイルで包んで休ませる
• バターやワインで仕上げの香りづけを

 

炭酸水を使った柔らかレシピ

炭酸水の効果

炭酸水に含まれる二酸化炭素が、肉のたんぱく質に働きかけて筋繊維をゆるめてくれるんです。さらに、炭酸水は水分を浸透させやすく、下味も入りやすいという利点も。

調理法と時間

• 漬け時間:30分~1時間
• 使用量:お肉が浸るくらいの量でOK
• 注意点:強炭酸の方が効果大。味付きの炭酸はNG

絶品ソースの作り方

玉ねぎ+みりん+しょうゆ+はちみつ+すりおろしリンゴで作る自家製ソースは、炭酸で下処理した牛肉と最高に合い、とろみも自然に出るのでおすすめです。

 

時間をかけて柔らかくする方法

低温加熱の利点

温度管理が難しそうに見えますが、コツをつかめば意外と簡単。保温鍋や炊飯器の保温モードを活用することで、家庭でも安全に試せます。

マリネの効果

パイナップル・キウイ・ヨーグルトなどの酵素を使ったマリネも、筋を分解してくれるので効果的。ただし、長く漬けすぎると逆にパサつくので注意!

目安

• 果物系:30分~1時間
• ヨーグルト:一晩までOK

調理後の保存方法

• 冷蔵:3日以内
• 冷凍:スライスしてからラップ&保存袋に

解凍時は自然解凍+電子レンジの「弱モード」や、スチーム機能の活用がおすすめです。

 

おわりに

牛肩ロースかたまり肉は、扱い方さえ覚えればとっても頼もしい食材。煮込みに、焼きに、炭酸水にと、その活用法は無限大。
「今日はちょっと手間をかけてみようかな」そんな気分のときに、ぜひ試してみてください。

きっと家族や友人が「えっ、これ本当に牛肩ロース?」と驚いてくれる、そんなとっておきの一皿が完成しますよ。

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